自分の国を、故郷をこよなく愛するイタリア人。
そのイタリア人が日本で自分の故郷の料理を作る。高田馬場のダイパエザーニのGIUSEPPEのように。
特に彼は日本風には一切アレンジせずに本物のアブルッツオ料理を提供している。
イタリア人がやっている店だからイタリアかと言うと、これがそうでもなく、やはり日本のお客様に合わせたアジャストをしている所は多い。
じゃあ日本人の僕が自分の故郷でもないイタリアの郷土料理にこだわって、しかも今は特にどこの州のというきちんとした線引きもしていないでやっているのかと言うと、それはイタリアで受けた沢山の無償の恩、愛に対する答えだと思ってます。
26ー29歳イタリア滞在中何処の馬の骨ともわからない東洋人に色々とよくしてくれて、家庭で食事させてもらったり、お金を貸してもらったり、素晴らしいトラットリアで食事したり。
そに後LAVITAを開いてからも、イタリアへの短期旅行で、知人やら知らない人からも、沢山の愛を受けてきました。
彼らの自分たちの故郷の料理への愛情はそういう時に痛いほど、いやしつこいほど、いや耳にタコができるほど聞かされてきました。
だから僕はできるだけ日本風にはアレンジしないで料理を作りたいと思い、作っているのは、そんな彼らへの恩返しだと思っています。
お世話になった方々にはなかなか作って食べてもらう事は出来ませんが、
それを続ける事によって、イタリアへの愛と、かなーり遠回りですが、彼らへの恩返しだと思っています。
ただしですが、これは夜の営業のお話しであって、火水木の営業のランチは、ご近所の方々への1000円サービスパスタランチみたいな形ですので、あえて本格的というよりは、日本人でも食べやすい組み合わせのメニューにしてあります。