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20周年イヴェントを終えて

Lavita

です。先日の記念イベントの時に来てくれた他のお店のバイトの女の子が「20歳です」というのを聞いて、十分に大人のその女の子を見て、時間の長さを再確認しました。

もちろんもう経営的にだめだと思った事も何度かあり、1度は会計士の先生からも、そろそろ引き際を考えるように言われたこともありました。自分の店自体に嫌気がさしたこともあるし、従業員を使っていくのも、ほとほと疲れた事もあります。

20年経っていても経営者はやっぱり孤独で、常に売り上げが心配で、常に原価が心配で、常に光熱費が心配で。まあそれでも利益が上がっていれば、楽しみもありますが、赤字が続くと、かなり落ち込んで行きます。

やった人でないと絶対わからないのですが、1カ月一生懸命働いて、お金もちだしって事がありますからね。もちろんそれはすべて経営者である自分の責任なので、誰にも文句は言えません。あたっているのかあたっていないのかわからない改善策を探すのですが、それとてすぐには結果が出ません。

ここ半年は、スタッフも店もだいぶ落ち着いてきていますが、これがまた、さて楽が出来るぞと思った瞬間に、崩れ去り、また一から店を立て直し、なんて言うことの繰り返しなのです。

それでも頑張って続けてきたのは、やっぱりTRATTORIAが好きだから。誤解を恐れずに言えば、僕が好きなのはRISTORANTEではなく、食堂といえる、TRATTORIAなんです。人がいて、ワイワイと楽しそうな笑い声が響き渡り、美味しい香りがする店内。パンパンの満席をみんなでこなして、スタッフも含めみんなが帰った後、一人で残ってベンチシートでぐったりするほんの5分ほどの充実感。

あえて後10年と区切りをつけているのは、ゴールを決めて、最後まで全力で走り抜けたいからなのだろうと、自分を理解しています。

とりあえず一区切り。また1日ずつ頑張ります。

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