近年特に人との繋がりって昔よりだいぶ薄くなって来てるように感じます。
まあまだレストランはコミュニケーションをとらないと成り立たない場所ではありますので、そう言う意味ではコミュニケーション密な場所です。ただもうマスクは無しにして会話したいですよね。ヨーロッパみたいに。
特にはじめてお会いする方とは、仕事でもプライベートでも。
うちの自宅も店も来年でそれぞれの場所で30年が経っております。
うちの母は昭和一桁、浅草の生まれなので、引っ越しの際のご近所さんへの挨拶はうるさく言われたので、僕は店をやる時も町会に挨拶に行ったりしたのですが、ここ数年は店の周りに新しい店が出来ても最初の挨拶に来る店のスタッフは皆無です。
10年ほど前はまだ皆さんご挨拶には来たんですよ。新しいお店にこちらからご挨拶に行くのも変な話しですしね。
これは自宅の周りでも全く同じで、亡くなられたり、引っ越されたりされて、人が変わった後、一軒家同士なのに、挨拶に来る家は皆無です。
なので周りにどんな人が住んでいるのか、今は全くわかりません。20年前はひと区画みんな知り合いだったのに。
寂しい限りではありますが、世の中の流れというのはこうやって変わっていくのだと思います。
江戸時代なんて長屋にみんなで住んでいられたのですから、その頃に比べれば、昭和も十分人との繋がりは気薄になってたので。
なのでレストランは人とのコミュニケーションの深い場所でありたいなあと思っております。
昭和40年代初期