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もしかすると前にも書いたかもしれないのですが、もう1度。

もう20年近く前僕の母に、脳血栓が見つかり、成功率50%を切ると言われた手術の前日、家族で近所の中華を食べに行きました。店の人はそんな特別な夜なんてもちろん知らないから、当然普通にいつもの夜。

でも僕たち家族は、もしかしたらこれが家族で食事をする最後かもしれないという覚悟で、それでも愉快に楽しい夕食をつくろいました。

レストランて、そういう側面も持っているんですよね。ただ食事をするだけではない、特別な何かも持っている。僕たちスタッフは、お誕生日とか結婚のお祝いとかは、お知らせいただければお祝い出来ますが、そのほかの色々な込み入った事情は知る由もありません。

でもその夜そのテーブルは何か特別な意味のあるテーブルかもしれない。みただけだとわからなくても、何かあるのかもしれない。だから、いつも素敵な夜をそして今はランチも、楽しい時間として過ごして頂きたいなあと思います。

幸運な事に、母は今でも元気で過ごしておりますが、もしあの日が最後の家族の食事であれば、近所のチャイニーズレストランはとても思いで深いお店になっていたと思います。

人には色々な思いや人生があり、レストランは食事をするだけの空間ではありません。そこで過ごす数時間、安らいだり、癒されたり、元気なったり。

イタリアに比べて、少しそう言う外食に対する感覚が日本は違うなあと思います。

大型FC店では絶対に味わえない、個人店とのお付き合いを、若い方は最初はめんどくさいのかも知れませんが、少しでも切り開いて頂きたいなあと思います。