オステリアダピンチョの牧シェフと、天草のオリーブオイル生産者の方が、オリーブオイルセミナーの帰りに寄って下さいました。
僕が子供の頃ワインだってまだ葡萄酒って言って飲む人はほとんどいなかったのですが、もちろん最近はかなりポピュラーです。
でもやはりイタリアと比べれば、日常的なものではないし、まだまだ間違った捉え方をしている方は多く見受けられます。
ワインですらそんな状況ですので、オリーブオイルが日本できちんと定着するにはまだまだ月日はかかると思いますが、生産も含めて、頑張って欲しいと思います。
和食のお店でも最近はオリーブオイルを置いている所もありますが、全てのお料理がこだわり抜かれて、本当に素晴らしいのに、何故が置いてあるオリーブオイルが、完全に酸化して、ひどいものが置いてあることがあります。
思うに多分ただ知らないだけだと思うんです。だってそれ以外はとことん素材にこだわり、完璧なんですよ、その中にあるオリーブオイルだけが酸化してると言うのは、オリーブオイルの知識がないだけなんです。
さすがに初めての店で僕の口から余計なことは言えないので、帰って来ましたが、今でもなんとか、気分を害さないように教えて差し上げたいなあと思っています。
オリーブオイルって、果実フレッシュジュースと同じなんです。なので空気に触れ、光に当たると、急激に酸化して行くんです。
そしてその酸化した香りと味をオリーブオイルの味だと勘違いされてる方も多いのです。
まだまだきちんと浸透してゆくには、時間はかかると思います。