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イタリア80年代

Lavita

80年代後半イタリアに住んでる時、渋滞時のアイドリングストップはごく当たり前でした。といっても今のエコとは違い、ガソリンが高かったからですが、これは電気も同じで、イタリアはフランスから電気を購入しているため、非常に高価といわれていて、各部屋、いるところにしか電気はつけませんし、マンションなどもある一定の時間で階段の電気は消えてしまいます。

今でも節電は日本より進んでます。

政治に関しても、基本イタリアでは今まで散々な目にあっていることから、政府は信じていません。80年代は特に僕の周りでは個人や家族をとても大切にする反面、国を信じることはありませんでした。まあいまでもそうだと思いますが。

でも自分の故郷や、国は愛してますね。イタリア国旗に誇りを持ち、そういう意味ではうらやましいと思います。日本では今では政治的、反戦的な意味合いから国旗をなかなか愛することはできませんからね。

TRATTORIAで食事をしている時、野菜のサラダを注文したのですが、葉っぱに小さな虫がついてました。まだ20代の僕はもちろんいやな顔をして、文句を言ったのですが、同席していたイタリア人たちに、YUJI葉っぱに虫が付いていることはいいことなんだよ。虫のいない野菜なんて、危険だから食べちゃだめだ。と言われました。

日本では有機栽培なんて話が一般の家庭に出てくるのは、まだまだ遠い先の事です。

そういう意味では、その当時日本のほうが最新テクノロジーでイタリアよりはるか先を言ってると思っていたのですが、今こうして思ってみると、遅れているのは日本のほうで、イタリアは先にいたんだと思い知ります。

でも僕がいま思うのは、自分の国日本以外に、サッカーやオリンピック、F1などのスポーツでイタリアを本気で応援できることは、ある意味幸せだなあと思っています。どっぷりとイタリアにつかり、イタリアが好きで生きてこられたこの人生の半分は、僕の人生をとても豊かなものにしてくれました。

そういう意味でもまだまだイタリアのほんとの郷土料理を作り続けていきたいと思います。

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