2011年東北での大きな地震の後、東京からいや全国からいや世界中から義援金というのが送られきました。
実は僕は少しさめた目で見ておりました。コンビニやらあちこちに義援金BOXがおかれ、義援金デビューしましたなんていう文字をネットで見たりしているのもあり、なんか日本人特有のブームみたいなものも感じ、まあやりたい人はやればよいのではと言うぐらいに考えておりました。
そもそも世界中にすべての人が平等に平和に暮らすことなんかないし、そう言う意味では今この時でも義援金を必要としている場所は地球の上に存在し、その人たちを思って僕たちが生きているのかといえば、当然そんな事はないですよね。
なので僕はもともとチャリティーをやるタイプの人間ではないのですが、このシェフズマルシェは、アフリカから日本に来て住んでいた、料理人イヴさんという人が、自分の経験から、親がいない孤児がどれだけさみしい思いをしているか、東北のそんな子供たちになんとか力を分けてあげたいので、日本のコックの皆さん力になってください。
と言う言葉が僕の友人を通じて僕の元に届きました。彼のあまりに熱い心に、何の特別な思いもなく素直に手伝ってあげたくなりました。
第2回目終了のあと、終わってから出展者の前で挨拶したイブが、泣きながら皆さんのおかげで、子供たちに沢山のクリスマスプレゼントを送る事が出来ます。と言っていた姿が、今でも思い出されます。アフリカ人のイヴのそんな熱い思いに支えられながら、やってきました。
5年。10回は続けたい。最初からそう言うプランで、今日まで進んできました。途中レストランをやっていたイヴは店を閉めてしまい、僕の友人もやはり店を閉めてしまい、それでも沢山の友人たちのネットワークで今日まで約1000万円の送金が出来たそうです。
ミシュランの星付きのレストランも、超有名店も沢山のお店が今まで出店して下さいました。LA VITAは2012年どうしても人が足りなくて1度お休み。1度は他店のお手伝いと言う形にさせて頂きましたが、今日の10回目を迎えられた事を、なんだか本当に感無量の感じでおります。
少し形を変えて、まだこのイベントは続けていくそうですが、今回をもちまして、LA VITAの参加は終わりとさせていただきます。チャリティーなんて自分でもなんかくすぐったい感じなのですが、今までお手伝いして下さった沢山のスタッフにも感謝いたします。またいつもいらっしゃって、御協力して下さった常連のお客様、本当に有難うございました。