イタリア、アブルッツオ州スピネッリ家の若旦那ヴィンエンツォを招いて、と言うか、うれしい事に、日本最終日のイベントを、lavitaでやりたいと言ってくださり、今回のイベントとなりました。
僕が行った事のないアブルッツオの郷土料理。彼のご家族から1ヶ月前にレシピを送ってもらい、事あるごとに試作を繰り返し、いらして頂ける、ゲストの日本人の方にも喜んで頂ける様に、またもちろんヴィンチェツオの心にも響いてもらえる様な、変ないじり方をしない、郷土料理を目指しました。
前菜は3品。バカラマンテカート、カチョエウオーヴァ、スペルト小麦と豆のサラダ。素朴な料理を丁寧にお作りしました。
日曜日は普段は休みなので、厨房スタッフが1人いないぶんを、イタリアの事も、よくご存知で、お料理も大好きな、オリーブオイルセミナー講師、でもあり、セミナーでもいつもお世話になってる、真島さんに、調理ヘルプをお願いしました。タイトなスケジュールでお疲れのところ、ありがとうございました。
僕にしては珍しく、パスタ2種類。これは迷いに迷った結果です。
パプリカを練り込んだ、キタッラロッサと、フェットチェッレのフレッシュポルチーニソース。
メイン料理は、あえて素朴な出し方をさせて頂いた、アロスティッチーニ。仔羊を小さく切ったものを炭火で焼き上げます。2日前から香草でマリネをして仕上げました。
9年間に渡りイタリアの小さな村を取材して来た、小池田さんにもサポートをお願いして、アブルッツオやスピネッリ家の歴史や、通訳などをお願いしました。おかげさまで、とても厚みのある、暖かいイヴェントになりました。ありがとうございました。
最後に僕を呼んでヴィンチェが僕の土地アブルッツオの料理を完璧に仕上げてくれて、理解してくれてありがとうと言う感謝の言葉を述べてくれましたが、もちろん、リップサービスも少し入っているとは思いますが、本気で真剣に取り組んだ、行ったことのない土地の郷土料理。でもそう言う言葉を言ってもらえた事は、イタリアを愛する僕にすれば、本当に本当にうれしい言葉でした。
いらして頂いた、沢山のイタリアが好きなお客様にも、感謝致します。