ユーザーのすべての意見を取り入れると、つまらない商品になる。商品だけではなくテレビや雑誌も同じである。という内容の文をFBで走り読みしたのですが、これはレストランも全く一緒です。
特に日本は特徴を出すというよりは、右へならえの傾向が強いですし、ファミレスのように統一の方向には持っていきやすいですが、個性を出すのは難しいです。
LA VITAはイタリアの下町のTRATTORIAに近くしたいと、今でもおしぼりすらお出ししてませんし、荷物を置く用の小さなバスケットのようなものもご用意していません。
すべてにおけるいたれりつくせりは、日本人が好むところですし、最近はどこの店でもそういうことはやっていますが、うちは、わざとやっていません。日本らしい店にしたくないのです。細かいところですが。。
イタリアでの主流は人個人が行う個性的なサービス。都会の大きなレストランは少し違いますが、田舎のちいさなTRATTORIAは言葉では伝えるのは難しいのですが、いたれりつくせりではないのですが、とても心地よいのです。
いたって自然で、過剰でないサービス。でもほろっとする優しさのあるサービス。帰りに見送ってくれる時の、やさしい笑顔だったり、大きく手を振ってくれるしぐさだったり、固い握手だったり。
100人の人にもし愛されなくても、大切に思ってくださるお客様に心から愛される店でありたいと思っていますし、願っています。