1993年の1月御縁があって、この場所に店をオープンしましたが、その当時まだ自分たちではバブルが弾けたと言う自覚はなく、29歳のイケイケドンドンの僕なんかは、ある意味怖いものなしの感じでした。
その当時四谷3丁目にあったイタリアレストランは、少し広い範囲を見ても3軒ほど。もちろん全部の店には食べに行って、全部の店を潰してでも自分の所が1番になるぞと思う、鼻息荒い世間知らずの29歳。
もちろん開店のご挨拶なんて、周りのお店に行かないような、今考えると、かなり常識がなかったなあと、その後反省しておりました。
その後、周りのイタリアレストランは、最初にあった、3軒のイタリアレストラン以外にも増えて、6軒ぐらいになり、その6軒も一時期は全て無くなり、10年ぐらい前からまた少しずつ新しいイタリアレストランが増えてきて、今もまだ増えようとしています。
追う立場から、追われる立場になり、自分自身の引退の時期も含めて、かと言って、少しでも前に進んで行かないと、自主的に引退する前に店が新しいお店に潰されかねないですからね。
最低でも後5年。30周年までは、輝いているTRATTORIAであり続けたいと思います。