大宮のディアボラという店でシェフをやっていて、lavitaにもよく食べにきてくれたり、よくパクリに来てくれたり、遊びに来たのに手伝わされたりした澤田君が今イタリアで色んな経験をして、頑張っています。僕の事も書いてくれてますが、同じ話を聞いても、感じ方は人それぞれ、心に響くかどうかはやはり受けて次第だし。それだけ、彼の心がピュアだったのだと思います。
イタリアで修行してきたと言うシェフの店に食べに行っても全くイタリアを感じないお店も沢山あります。僕が思うには、それは料理だけを見てきて、人をきちんと見て来なかったからだと考えてます。イタリアの素晴らしさは、人です。料理も人なんです。
以下彼のFBの投稿から抜粋して載せておきます。
今住んでいる家が96歳の大家さんと家政婦さんとの同居なのですが、家政婦さんが土日休みなので、娘さん息子さんが代わり番こで泊まりで
介護に来ます。
タイミングがあった時に食事をご馳走になるのですが、とても素朴な優しい家庭料理を経験しています。
こちらの家庭では朝に本当に軽い軽食をとり、昼にある程度食べて、夜は比較的軽い量の食事という流れ。
なにぶん96歳のお婆ちゃんの食事なので、優しい味付けの柔らかめの料理が多いですが、心からホッとする旨味が身に沁みますね。
(もうあまり身体の自由がきかないので、作り方を引き継いだ娘さん息子さん家政婦さんが作った料理ですが)
僕が20代の頃からお世話になっているトラットリアの師匠がいらっしゃいます。
イタリアの地元の人が通うトラットリアとしての料理も勿論ですが、家庭のマンマ(お母さん)の味を再現している料理をよくいただいていました。
以前も触れましたが作った人、経験も含めての郷土料理。
街のトラットリアの料理は色々食べ歩きましたが、イタリア人の家庭料理という貴重な経験ができて感謝です。
作っている時に顔やシチュエーションを思い出せる料理って、自分にとってもお客さんにとっても記憶に残りますよね!
特に僕らcuoco(料理人)の仕事は写真に残せば形として残りますが、基本的に食べてしまえば形に残りにくいサービス業ですから。
お師匠のお店
新宿の四谷三丁目にある、イタリアの雰囲気そのままのトラットリア「La vita ラ ヴィータ」です。
ブログでは何度か僕の事にも触れて戴いた事もありますが、料理、イタリアネタ、人との繋がりなどのお店以外の内容も面白い内容です。
今思い返すと、イタリア料理 トラットリアとは何か?っとお店の根本からの質問をした事もありましたし。
大人とは何ですか?っと今考えると恥ずかしい事まで質問した事もありましたっけ(笑)