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古き良き時代

つれづれ

すでに53年ほどこの世で生きていますが、たった50年でも、昔のほうがよかったと思える事ばかり。
なのでやっぱり人生というのは、まあ70年ぐらいでよいのかなあと思ってしまいます。

昔のほうがよかったと思うのは、その昔のことを知っているからで、携帯電話がなかったころのことを、今の若者に話してもピンとこないし、戦時中の話を今されても、僕だって、話として聞くだけで、実感はわかないと思う。

とにかくこの今の日本は窮屈なことばかり。それもここ30年ぐらいで急激に。まあ生活の身近なことで言うと、昔はオートバイにヘルメットは必要なかったり、車に乗るときにシートベルトはしなくても違法ではなかったし、駐車違反も今ほど厳しくなく、飲酒運転もだいぶ緩かった。そのおかげで死亡事故は減っていると思いますが、その引き換えには、かなり多くの規制の中にいなければならない。

犬を飼っていても、排泄物の始末は、東京では昔から基本的にはやっていたけれど、犬の全体量が増えたというのはありますが、昔の絵とかにあるように、電信柱に犬がおしっこする姿は今では、常識違反という扱いになります。昔は河川敷や人がいない公園では、リードをはなして犬とボール遊びもできたものですが、それも今では、軽く犯罪者扱い。

インターネットで本当にいろんなことが便利になっているけれど、それと引き換えに大切なものをたくさんなくしてしまっているし、店をやっていると、投稿サイトや、ブロガーといわれる人が書くことが一般の人には重要視されてしまっていたりすることは、つらいなあと思ってしまいます。

生活をしていて、昔は一般常識だったことが、今では通用しなくなり、まあ人の出入りが多くなっている東京では町内会というものも減ったり、力を持たなかったり。僕の場合は東京が生まれ育った田舎なので、「東京は住みづらいから、田舎に帰ろう」なんで選択はできないし。。。

イタリアも20年前に比べると、いろいろなことが、だいぶ厳しくなってきていますが、それでもまだまだ人間的なゆるさを備えていて、たまに行くイタリアが僕にとって心地よいのはそういうこともあると思います。

破天荒な昭和の俳優たちや、今見ると、めちゃくちゃなテレビ番組など、今の事なかれ主義で作られたテレビ番組に比べると、ある意味人間の本質を突いているわけで、すべての人間が、清く正しくなんて生きていけるわけがないのに、そういう風に生きないといけないという風潮が強い今の時代。つまらないなあ。。

正直このブログだって、コラムとして書き始めた2005年ごろに比べると、いろんな人からいろんなことを言われ、いろんな気遣いをして書いている昨今。自分の本心をストレートに書けなくて、ある意味自分でもつまんないなーと思わなくもありません。

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