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2015イタリア研修1

イタリア研修

1年ぶりにイタリアに行って参りました。

昨年は南イタリアナポリ、プーリアのワイナリーや田舎町を走りました。

今年は北イタリア。

元々はFirenzeで暮らしていたので、イタリアに行くイコール必ずFirenzeのマウロと言う友人に会うというのが、お決まりでしたが、16年ほど前彼が亡くなってからは、Firenzeの近くに行こうとも思わず、あえてFirenze以外の都市に行ってました。

何度か書いていますが、僕にとってイタリアと言うのは町ではなく、料理でもなく、人なのです。友人のいなくなったFirenzeは僕にとってすでに何の魅力もない町でした。住んでいたころは大好きな町でしたが。。。

2ケ月に1度は、仕事で来日してLA VITAに食べに来てくれる、ピエモンテ、アレッサンドリア出身のレンッオ。知り合ってからはすでに3年ほど。最初はあまり仲良くなれなかったのですが、いつのまにか、いつからか、とっても仲良くなってました。

昨年もずーっと俺の街に遊びに来いと言われていたのですが、もうナポリ旅行が決まっており、今年に入ってからも何度も誘われ、仕事があるから、どうなるかわからないと言っていたのですが、YUJI人生は短いんだよ、仕事仕事って日本人見たいな事言ってないで、人生を楽しみなさいよ。と言われ。。

わかったわかった、素敵な時間を過ごしたいのはもちろんわかってるよ、じゃあ行くよ。と言う事で、彼のいとこが経営するアグリツーリズモで、レンッオは大きな息子とハーレーを連ねてきて、一緒にとまりに来てくれました。

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バルベーラの畑のど真ん中にあるアグリツーリズモの中のレストランです。

結局4日間の滞在期間泊まり代も含めて、他の街での食事も含めて、一切お金を払わせてくれませんでした。

もちろん11月には彼は日本に来るし、僕の店に来ます。当然お金はもらえません。要するにと言ってしまえばそれまでですが、いってこいです。

お金がすべてではないし、彼もその余裕があるから、そう出来るわけですが、でもやはりその気持ちというのが、とてもイタリア人的でうれしいのです。

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素敵な素敵な時間を有難うレンッオ。これからもきっと死ぬまで、素敵な友達でいましょう。

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で2日目にアメリカから20名様の団体様にデモンストレーション付きのランチをやると言うので、朝から厨房で仕込の様子を見させていただきました。ブラザートと言うまあこの地方の伝統的な料理ですが、家庭によって色々違います。もちろん調理の仕方は知っていますが、その家庭の味を覚えるのはとても大切な事です。文化ですから。

そして子供たちもすでにここのおばあちゃんがその又祖先から教わってきた家庭の味を継承し始めています。イタリアではこうやって食文化というものがみゃくみゃくと続いています。

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ただ料理を覚えると言うだけではなく、過去のその家庭の話を聞きながら、その家族と一緒に料理を作れるという事はとても幸せな事で、そして僕がそれをへんにいじらないで守らなければいけないことかわかります。

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もちろん日本で日本人に出す以上、少し変えなければいけない事はありますが、たとえばそれは肉の固さなのですが、イタリア人はかたくてパサパサになっている肉でもそんなに気にしませんし、そんな風に仕上げます。でも日本だと、それは固いイコール安い肉、美味しくないと感じてしまいます。ですので、少し柔らかく仕上がるように、方法をかえます。

そういうところ以外はきちんと彼らの伝統を守りつつ、もちろんあんまりそう書くと、暑苦しくなるので、書きたくないのですが、きちんと心をこめて大切に作ること。

彼らの祖先までも思い浮かべながら、そして教えてもらった時の事を思い出しながら、彼らの事を思いながら、そうやって作っていきます。

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