僕がイタリアに行くのは、「イタリア」と言うものの確認作業。
第2の故郷とよんでも良いぐらいの国イタリアだけど、日本で生活しているとどんどん日本になってしまいます。
全てにおいて丁寧に振る舞えば振る舞うほど上質なサービスであり料理であるのですが、それはリストランテでは良いのですが、TRATTORIA は何処まで崩すかと言う作業が加わります。
勿論イタリア人は計算して崩しているわけではありません。ごく自然にやってます。でも僕は日本人であり、ここは日本。 どうしても丁寧になり過ぎます。 あえてしない行き届き過ぎたサービス。あえてしない手を加え過ぎた料理。 でも人間らしい店の全て。
ライトの暗さ、お皿のカチャカチャする音、調理場から漏れる音。 そんな細かい所の確認作業がイタリアへの旅です。そして沢山沢山イタリアの空気を吸う事で、イタリアのTRATTORIAを細部に渡って表現する事が出来ます。 勿論答えはありません。全て感覚ですから。
今回もとても良い原点回帰が出来たと思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
同じくモンテサンタンジェロのお店で買った、オリーブオイル入れと、魚用の銅鍋
ナポリの屋台で買った、チェッカーフラッグの3色旗