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17年目のフロントーサ

つれづれ

8月17日のブログで書いたうちの17年いる熱帯魚。

勝手に死にそうだと判断したのは僕の間違いでした。というかあきらめていたのは僕のほうでした。

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でも普通こんな状態では生きてはいけないと思いますよね。普通には泳げません。くるくる回ってしまいます。こうやって地面になんとかつきながらバランスを保っています。

ネットで見ると脊髄のある生き物は老化で背骨がこうなる事はどの動物にも起こりうることだそうです。

ただ自然界でもしこの状態だと、餌も取れないし、他の魚から攻撃されて、恐らくすぐに死んでしまいます。自然界は結構というか確実に弱肉強食ですからね。

で僕も自分ではもし末期がんとかになっても延命処置はしてほしくないので、そう言う意味では考えてしまいますが、でもこの水槽の中そもそも人間が介入しなければ魚は生きていけないので、はなから延命装置の中で生きているようなものです。

あれっと気が付いたのがもうだめだと思った2日後。目を見るとなんか生きようとする気力を感じたのです。で、口元に餌を持っていってあげると、なんと食べるんです。でも食べた後にはバランスを崩してくるくる回ってしまいます。なので今は左手で魚を軽くささえて持ち、右手でやわらかくした餌を口元に持っていって食べさせてます。

そのまましばらく食べ終わるまで保持してあげてます。で最後はリハビリを兼ねて手をはなします。しばらくくるくる回ってますが、自分でなんとかしたまで降りて行きます。

前に犬の事で安楽死も考えて獣医さんに相談した事があるのですが、その獣医さんは、その子が何か一つでも生きていて楽しいと思う事がある時は僕は安楽死はさせませんと言ってました。痛くて苦しければ食べられません。

痛くて苦しいだけなら、安楽死の選択もあります。

でもなんとか食べようとするのなら、それは生きようとしている証拠です。

まさか魚の介護をするとは思っていませんでしたが、生を全うする。最後まであきらめない。そんな生き物としての本能を教えてもらった気がします。生きていくという事にあきらめずに僕も頑張りたいと思います。

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