BLOG

2

食ベログの投稿には閉口

Lavita

先日久しぶりに自分の店の食べログ見ましたが、相変わらずのあの上から目線の書き込みは何なんでしょうね。まだそれを生業としていて、色々なレストランの事を知っている人が、平等な目線で、自分の名前も出してきちんと書くならまだしも、書くからにはきちんとイタリア料理、イタリアの文化そういう背景を知った上で書いてほしい。そんな投稿がいくつかありました。

おほめ頂いているので、本来ならお礼を申し上げなくてはいけないのは重々招致しておりますが、残念ながらそんな気にはなれません。

楽しく、純粋に食事と雰囲気を楽しみましょうよ。アー楽しかったねー。アー美味しかったねー。それだけで十分。TRATTORIA(食堂)とはそんなところですよ。

なんで久しぶりに食べログを見たかというと、ランチでしたが、入店前から写真を撮り、入ってきてからも、「写真いいですか?」とお断りは頂きましたが、写真撮りまくり。普通、食事だけを目的のお客様は、そんなに店内を見回さないものですが、きょろきょろされて、カウンターにいる僕と何度目があったことか。さらにメモを取りながら、どう見ても普通のお食事ではなかったので、このお客様絶対食べログに投稿するつもりだって確信してました。で、食べログチェックして見ました。やっぱり書かれてました。

料理が出るのが遅いとあったのですが、ワインを召し上がっていましたので、あえてゆっくりお出ししたんですよ。お時間がないとおっしゃって頂ければ、前菜、パスタ、メイン全部ご一緒にお出ししたのに。失礼な言い方ですが、そこまで言いたくもなってしまいます。イタリアならともかく、日本で仕事の合間にワインは基本NGのはず。ゆっくりお食事されたいのだなという判断でした。

店側は店側でそう言う細かい配慮はしているつもりです。

カウンターで常連さんと話しこんで料理を作っていないとありましたが、忙しくて厨房がきちんと回っていなければもちろん作りますよ。でも有名なシェフでも4軒も5軒もお店をやってる人は全部の店で料理作れませんよね。だからと言ってその店がダメなわけではないはずです。

もっと言えばその常連さんは前日の夜もいらして下さったのですが、忙しすぎて、ほとんどお話しできないままお帰りになられてしまい、その翌日のランチにもいらして下さったので、僕は前日のおわびもありカウンターでお話ししていたのです。

その日僕もよく覚えていますが、店は普通に回っていました。1度満席になりましたので、その時はオーダーが重なりましたが、あきらかに遅れたテーブルはありませんでした。

店ってあらさがしをすれば、何かしらあるものです。欠点のない人間がいないのと同じです。後はどれだけその欠点も含めてその店を、またそのシェフをそのオーナーを好きになれるかということだと思います。

好きなら通い続ければ良いし、嫌なら行かなければ良いだけの話。

TRATTORIAは食堂。リストランテとは根本的に違います。イタリアでははっきりと線引きがあります。その辺はよくご理解ください。

こういうこと書くと敵を増やすだけだってわかっているけど書いちゃうんだよな。まあでも本心だから仕方ない。本気でやっているこの仕事。命をかけていると言っても過言ではない。それをあまりに軽く書かれるとさすがにこちらも書かずにはいられない。

文章の暴力というのもあります。これは書かれたほうでないとわからない。

RELATED

関連記事

PAGE TOP