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LA VITAの料理

イタリア料理の1番の美味しさ。僕にとってはそれはマンマの料理です。

イタリアには沢山美味しいものがありますが、マンマの作るシンプルなトマトパスタは最高です。
ただトマトを裏ごして、塩で味付けし、オイルを合わせ、パスタと混ぜるだけ。でもそれが本当に美味しい。
おなかが一杯でももう一皿食べられるほどです。
イタリアではそれぞれの家に代々受け継がれた味があり、こだわりがあり美味しさがあります。

あの美味しさをこの店では目指しています。

僕は基本的にはイタリアのレシピのまま、あまり変えずに料理を作ります。もちろん日本人の好みから大きく外れてしまう料理は多少変える事もあります。でも料理はとても大切なその家庭のその国の文化です。それを尊ぶという事は、ひいては自分たちの文化を大切にすることだと思っています。

今でも最低年に1度はイタリアに行き、マンマの料理を頂きます。

その時に彼女たちに美味しさの秘訣はと聞くと、必ず返ってくるのは、AMOREを込めるという一言です。
愛情を込める事。それは誰もが言う事です。
でもそれはとても奥が深いんです。

本当に好きな人に料理を作る事を想像してみてください。きっと鍋から目を離さずに一生懸命料理の仕上がりを見つめていると思います。
切り方も盛り付けも一つ一つ心をこめてやっていると思います。
全く同じ食材でもタイミングをきっちり見ているかどうかで、それが味に大きくかかわると思います。
僕は沢山のお客様を相手にしているから、家族数人の為の思いには到底及ばないかもしれません。

でも出来る限りみなさまにマンマの愛情を伝えたい。
そしてイタリアの愛と文化をありのままに伝えたい。

それがLA VITAの料理です。

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LA VITAについて

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80年代後半イタリア フィレンツェで3年ほど過ごし、下町の地元の人しかいないTRATTORIAでひょんなことからお手伝いをする事になりました。

毎日毎日来るのは同じ常連さん。でもなにかしら事件が起こり、涙あり、笑いあり、喧嘩あり、そんな生活の香りがするTRATTORIAに僕はどんどん心惹かれて行きました。
もともと生まれが浅草と言う事もこのフィレンツェの下町を気に入った大きな理由かもしれません。

あのトラットリアをやってみたい。

選んだ場所は四谷3丁目の裏路地。不動産屋さんに紹介された1軒目でしたが、まさにフィレンツェの裏路地と同じ雰囲気だったのが気に入りまして、即決しました。

あれから23年。TRATTORIA(食堂)というBAR(バール)と並んでイタリア人が愛してやまないその形をなるべくそそのままに日本でも伝えていけたらと思っております。

LA VITAはリストランテではありません。日々の生活の中の小さな幸せを感じてもらえるそんなトラットリア(食堂)です。

LA VITA 20年を過ぎて

味だけではなく人の心に残る場所でありたい。人生を紡ぐ場所=LA VITA

時代とともに色々な事が変化して行きます。
変わらない事の良さ、変わる事の潔さ

少し前はクチーナヌオーバと言われていた綺麗で軽い味のお皿もいまではそれは特にヌオーバではなく普通のイタリア料理になっています。
そういう意味ではLA VITAの飾りけのないスタイルは不変であると言わざるを得ません。

でも決して古いとは思っていません。
今でもイタリアではそれが普通の光景だからです。

もちろん都市部ではモダンなレストランが沢山ありますが、古典的なトラットリアもたくさん残っています。
料理好きのマンマやノンナ(おばあちゃん)が家庭で腕によりをかけて家族やお客様の為に作った愛情たっぷりの料理はどんな高級なレストランもかないません。

では何のための外食なのか?

イタリア人は何を求めてリストランテやトラットリアに行くのか。

イタリアにもトリップアドバイザーのような投稿型のグルメサイトがあります。
でも彼らは基本的には地元や近所の知り合いの店に行きます。
それというのも味よりは(もちろん大切ですが)その店の雰囲気や店の人とのおしゃべりを含め家族や友人たちと心から楽しめる時間を求めています。

日常の中にある日常の小さな幸せの積み重ねです。
人生を豊かにしてくれる一つの場所それがTRATTORIAなのだと思います。

これからもお客様の心の中に少しでも残る場所であり続けられれば幸せです。

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