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LA VITAの20年来のお客様。 最初の頃はおばあさまと、奥さま、ご主人、お子様2人でいらして下さってたのですが、時がたち、とっても素敵だったおばあさまがお亡くなりになり、そしてお子様達もご立派な社会人となり、息子さんは海外へ。前よりはいらっしゃる回数は減りましたが、それでも年に数回はいらして下さってました。

昨年5月に息子さんも一時帰国されてのお食事の後、つい先日まで約10ヶ月ご来店がありませんでした。あれっとは思っていたのですが、まあ僕からあえてご連絡も差し上げませんでした。

10か月ぶりのご来店。実は奥さまがご病気になられ、闘病生活をされていたとの事。昨年5月のご来店はその闘病で入院される前どうしてもLA VITAに行きたいとの奥さまのご希望でいらして下さったそうです。

「あの日ここにきて美味しいものを食べて元気をもらえたのでこうやって無事帰ってこれました。でまたやっと元気になれたので、食べに来られました」ってご本人から言われた時には、お互いに手を取り合って、泣いてしまいました。

また再会できたうれしい気持ちと、LA VITAをそんなに大事に思ってくださったお気持ちに、勝手に涙があふれてしまいました。

だって昨年いらして下さった時には、戻ってこられる確率は100%ではなかったはずです。もし確率的に100%だったとしても、御本人の不安な気持ちはとても大きかったはずです。

あえて僕にその時闘病に入る事を告げずに帰られたお気もちを察すると、つらくなります。

TRATTORIAはやっぱり人に元気を与えられる事が根底にあり、変な言い方ですがそこにプラス料理があり、お酒があり、空間があり、会話があります。僕はそう思っています。

イタリアの本当のTRATTORIAやバールは地元に密着していて、人に愛され、そして長くやっています。それに比べればたかだか23年のLA VITAですが、これからも頑張って沢山の物語を作っていければ幸せだと思います。

人生で一つだけ確実な事は、必ずみんなに死が訪れるとという事。それをきちんと理解して、またねーってお別れする、何気ないお別れがいつか本当の最後のお別れになるし、いつかもう朝日を見る事がなくなる日も必ず来るけど、生きている事の素晴らしさを常に感じて、又明日から生きて行こうと思っております。